入れ歯の下が赤い・痛い…
義歯性口内炎ってどうするの?
義歯性口内炎は、夜間も入れ歯を入れっぱなしにすることや、入れ歯に付着したカンジダ(Candida)というカビの一種が主要な原因と報告されています。多くは痛みが軽く見逃されがちですが、入れ歯を清潔に保ち、夜は外すことが基本の対策です。
なぜ入れ歯の下が赤くなるの?
義歯性口内炎は、入れ歯があたる粘膜が赤く炎症を起こした状態です。原因は一つではなく、いくつかが重なって起こります。上の総入れ歯のように、粘膜が広く覆われる部分ほど起こりやすいのが特徴です。診療でも「痛くないから」と長く放置されていた方をよく見かけます。
| 主な要因 | どういうこと? |
|---|---|
| 夜間の装着 | 寝ている間も入れっぱなしだと粘膜が休めず、菌も繁殖しやすい |
| カンジダ菌 | 入れ歯の内面に付いたカビ(真菌)が炎症に関与すると報告 |
| 清掃不足 | ぬめり(バイオフィルム)が残ると菌の温床に |
| 合っていない入れ歯 | ガタつきや圧迫で特定の場所に負担がかかる |
とくに「夜も入れたまま」と「カンジダ」は、多くの研究で繰り返し指摘される二大要因です。逆に言えば、ここに手を打てば改善が期待できる、ということでもあります。
今日からできる対処
まずは夜間は入れ歯を外し、水につけて休ませること。そして毎日、義歯用ブラシで内面のぬめりまで落とし、洗浄剤でカンジダなどの菌を減らすのが有効です。赤みや痛みが続く、白い苔のようなものが取れない場合は、合わせ調整や薬が必要なこともあるので歯科で相談してください。
義歯性口内炎は痛みが軽く見逃されがちですが、カンジダなどの菌が入れ歯の内面で増え続けると、赤み・ヒリつきが慢性化し、入れ歯が合いにくくなることもあります。原因を断たないまま我慢しても、自然にはよくなりにくいトラブルです。
主な原因は「夜間の装着」と「カンジダ」の二つ。逆に言えば、夜は外して粘膜を休ませ、ブラシ+除菌洗浄剤で毎日ケアすれば、多くはよい方向に向かうと報告されています。手を打てるポイントがはっきりしているのは前向きな材料です。
- 入れ歯の下の赤み・痛みは義歯性口内炎のことが多い
- 主な原因は夜間の装着とカンジダ菌と報告されている
- 対策は夜は外す+毎日の洗浄(ブラシ+除菌洗浄剤)
- 治らない・白い苔が取れないときは歯科へ
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Gendreau L, Loewy ZG. Epidemiology and etiology of denture stomatitis. J Prosthodont. 2011;20(4):251-60. doi:10.1111/j.1532-849X.2011.00698.x. PMID: 21463383. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。