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隣の歯との間の初期虫歯、
削らず止められるの?
レントゲンで「歯と歯の間に、ごく初期の虫歯がありますね」。削るほどではないけれど放置も不安——そんな隣接面の初期虫歯に、削らずアプローチする方法があるのをご存じですか。
先に結論
レジン浸潤(Icon)という方法で、歯と歯の間(隣接面)にできた初期のむし歯の進行を抑えられると報告されています。歯を削って詰めるのではなく、特殊な樹脂を初期病変にしみ込ませて固めることで、むし歯の進みをブロックする考え方です。
出典:Chatzimarkou S, et al. The effect of resin infiltration on proximal caries lesions in primary and permanent teeth. J Dent. 2018 PMID: 30092238
「削る」と「様子見」の間の第3の選択
歯と歯の間の初期虫歯は、これまで「まだ削らず経過観察」か「進んだら削って詰める」かの二択になりがちでした。しかし経過観察の間に進んでしまうこともあり、かといって初期段階で削ると健康な歯まで犠牲になります。レジン浸潤は、その中間に位置する第3の選択肢。エナメル質の内部にできた小さな穴に樹脂を浸透させ、酸や細菌の通り道をふさぐイメージです。歯を削らずに進行を食い止められる可能性があるのが最大の魅力です。
Qどんな虫歯でもこの方法で治せますか?
A
現役歯科医師が回答いいえ、あくまで「初期」の病変が対象です。エナメル質にとどまっている段階なら候補になりますが、穴があいて象牙質まで進んだむし歯は、削って詰める処置が必要になります。だからこそ早期発見が前提で、定期検診とレントゲンで小さいうちに見つけることが大切。「削らず止める」選択肢を活かせるかどうかは、来院のタイミング次第、とも言えますね。
初期のうちに手を打たないと…
隣接面の初期虫歯は、様子見のあいだに進行してエナメル質を越え象牙質まで達することがあります。そうなると削らず止める選択肢は使えず、削って詰める処置が必要に。健康な歯を削れば、その歯は一生「治療した歯」になります。小さいうちの発見がカギです。
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早期発見なら「削らない」選択肢が活きる
初期の段階で見つかれば、歯を削らずに進行を食い止められる可能性があります。定期検診とレントゲンで小さいうちに拾い上げること、そして毎日のフロス・歯間清掃で隣接面をケアしておくことが、この前向きな選択肢を活かす条件です。
まとめ
- レジン浸潤(Icon)で隣接面の初期う蝕の進行を抑えられると報告
- 削る・様子見の中間の第3の選択肢
- 対象は初期病変のみ。穴があいたら削る処置が必要、早期発見がカギ
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Chatzimarkou S, Koletsi D, Kavvadia K. The effect of resin infiltration on proximal caries lesions in primary and permanent teeth. A systematic review and meta-analysis of clinical trials. J Dent. 2018;77:8-17. doi:10.1016/j.jdent.2018.08.004. PMID: 30092238. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。