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乳酸菌(プロバイオティクス)は
虫歯・歯周病に効くの?
「歯にいい乳酸菌」をうたうタブレットやヨーグルト。プロバイオティクスはお口の菌のバランスを整えると言われますが、虫歯や歯周病に本当に効くのでしょうか?研究をもとに、効くところ・まだ言えないところを分けて整理します。
先に結論
プロバイオティクスは「歯ぐきの炎症(歯肉炎・歯周)には有望」だが「虫歯予防としては根拠不十分」と報告されています。メタ分析では、むし歯菌(ミュータンス菌)を減らす方向の効果や歯ぐきの出血・炎症の改善は認められた一方、実際の虫歯の発生を減らす効果ははっきり示されませんでした。「サプリだけで虫歯予防」は期待しすぎに注意です。
出典:Gruner D, et al. Probiotics for managing caries and periodontitis: Systematic review and meta-analysis. J Dent. 2016 PMID: 26965080
効くところ・まだ言えないところ
| 項目 | メタ分析での報告 |
|---|---|
| むし歯菌(ミュータンス菌) | 減る方向の効果あり(有意) |
| 実際の虫歯の発生 | 有意な減少は示されず |
| 歯ぐきの出血(BOP) | 改善(有意) |
| 歯肉の炎症指標 | 改善(有意) |
※50件・約3,200人分の研究をまとめた報告ですが、研究のバイアスリスクは高めとされています。著者らは虫歯予防としての推奨には根拠不十分、歯肉炎・歯周のケアには支持的と結論づけています。
Qじゃあ乳酸菌タブレットは使う意味ある?
A
現役歯科医師が回答歯ぐきの調子を整える"補助"としてなら試す価値はあります。ただし大事なのは、これで歯みがきやフロス、歯科の定期ケアを省いてはいけないこと。プロバイオティクスは基本ケアに上乗せする一手という位置づけがちょうどよいです。虫歯予防はやはりフッ素と糖のコントロールが主役です。
数字で見る:どこに効いてどこに効かない?
出典:Gruner 2016 メタ分析(J Dent)PMID:26965080。50件・約3,200人分の研究をまとめた報告。効果の"向き"を示すもので、個人差があります。
改善
歯ぐきの出血・炎症の指標
減少
むし歯菌(ミュータンス菌)
差なし
実際の虫歯の発生
「サプリで虫歯予防」は言い過ぎ
むし歯菌が減っても、メタ分析では実際の虫歯の発生が有意に減るとは示されていません。乳酸菌タブレットを取り入れたからといって、甘いものを気にせず食べてよい・歯みがきを減らしてよい、ということにはなりません。虫歯予防の主役はあくまでフッ素と糖のコントロール。プロバイオティクスは"補助"と考えましょう。
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※価格・在庫は各サイトでご確認ください。上記は商品タイプ別の検索リンクです(広告)。基本の歯みがき・フッ素・定期健診の代わりにはなりません。
歯ぐきケアの"上乗せ"には期待できる
歯周のケアをがんばっている人にとって、プロバイオティクスは歯ぐきの出血や炎症の改善が期待できる"上乗せ"になり得ると報告されています。歯みがき・フロス・歯科の定期メンテナンスという土台にプラスして取り入れれば、お口の環境づくりの後押しになる——そんな位置づけで活用するのが現実的です。
まとめ
- プロバイオティクスは歯肉炎・歯周のケアには有望と報告
- むし歯菌は減る方向だが虫歯予防の効果は根拠不十分
- あくまで基本ケアへの"上乗せ"。虫歯予防の主役はフッ素と糖の管理
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Gruner D, Paris S, Schwendicke F. Probiotics for managing caries and periodontitis: Systematic review and meta-analysis. J Dent. 2016;48:16-25. doi:10.1016/j.jdent.2016.03.002. PMID: 26965080. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。