知覚過敏の歯磨き粉(硝酸カリウム)
って効くの?
複数の試験をまとめたレビューでは、硝酸カリウム配合の歯磨き粉は、使い続けることで知覚過敏の改善を示したと報告されています。ポイントは即効ではなく「じわじわ効く」こと。おおよそ6〜8週間ほど続けて使うことで効果が確認された、とされています。
なぜ「毎日続ける」ことが大事なの?
知覚過敏は、歯の表面のエナメル質がすり減ったり歯ぐきが下がったりして、内側の象牙質がむき出しになることで起こります。象牙質には細い管が通っていて、その奥は神経につながっています。冷たいものなどの刺激がこの管を通じて神経に伝わり、「しみる」と感じるわけです。
硝酸カリウムに含まれるカリウムイオンは、この神経の興奮を落ち着かせる方向にはたらくと考えられています。神経まわりにカリウムが少しずつ行きわたって、刺激が伝わりにくくなるイメージです。ここが重要で、1回塗って終わりではなく、毎日使ってカリウムを供給し続けることで効果が積み上がります。だから上のレビューでも、効果の判定は数週間の継続使用で行われています。
逆に言うと、「1〜2回使って効かないからやめる」は一番もったいない使い方です。しみる症状は日によって波もあるので、少なくとも数週間は根気よく続けて判断するのがおすすめです。仕上げに、歯磨き後は使いすぎず口をすすぐ程度にすると、成分が残りやすくなります。
しみる症状の裏に、実はむし歯・歯のヒビ・かみ合わせの問題が隠れていることがあります。知覚過敏用の歯磨き粉を数週間続けても改善しない、あるいは何もしなくてもズキズキ痛む場合は、様子見を続けず歯科で原因を調べることが大切です。
硝酸カリウム配合歯磨剤は即効ではなく、6〜8週間ほど続けて使うことで効果が確認された、と報告されています。「1〜2回で効かないからやめる」のが一番もったいない使い方。普段使いとして根気よく続けることが、しみにくい毎日への近道です。
- 硝酸カリウム配合歯磨剤は知覚過敏の改善を示したと報告
- 即効ではなく6〜8週ほど継続で効いてくる
- 数週間で改善しない・ズキズキ痛むなら歯科で原因チェックを
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Poulsen S, Errboe M, Lescay Mevil Y, Glenny AM. Potassium containing toothpastes for dentine hypersensitivity. Cochrane Database Syst Rev. 2006;2006(3):CD001476. doi:10.1002/14651858.CD001476.pub2. PMID: 16855970. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。