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子どもの歯 2026年7月13日 読了 約4分

舌小帯って切った方がいいの?
授乳がうまくいかない時

赤ちゃんの舌の裏のスジ(舌小帯)が短く、授乳のたびに乳首が痛い、うまく吸えていない気がする——。切った方がいいのか、悩みますよね。コクランレビューをもとに、判断のヒントを整理します。
先に結論

舌小帯を切る処置(切除)は、お母さんの乳頭痛を短期的に軽くし、重篤な有害事象はなかったと報告されています。ただし「必ず母乳の量が増える」といった効果まではっきりしているわけではなく、授乳の問題があるときに検討するものです。

出典:O'Shea JE, et al. Frenotomy for tongue-tie in newborn infants. Cochrane Database Syst Rev. 2017 PMID: 30001811

舌小帯切除(フレノトミー)ってどんな処置?

舌小帯とは、舌の裏側と口の底をつなぐ薄いスジのこと。これが短かったり、舌の先近くまで伸びていると、舌の動きが制限され、授乳がしにくくなることがあります。新生児への切除(フレノトミー)は、この薄いスジを小さく切開する処置で、多くは短時間で終わります。レビューでは、処置によってお母さんの乳頭の痛みが短期的に軽くなり、重い合併症は報告されなかったとされています。一方で、赤ちゃんの体重増加や母乳量そのものへの効果については、研究がまだ限られています。

「スジが短い=すぐ切る」ではない

大切なのは、舌小帯が短く見えても、実際に授乳の問題(強い痛み、体重が増えない、うまく吸着できない)が起きているかです。見た目だけで一律に切るものではありません。まずは授乳の姿勢や吸わせ方(ラッチ)を助産師や母乳外来で見直すことで改善するケースも多くあります。それでも困りごとが続くときに、小児科・耳鼻科・歯科口腔外科などで相談し、処置を検討する流れが安心です。処置を受けるかどうかは、自己判断せず専門家と一緒に決めてください。

Q授乳は問題ないけど、将来の発音のために切るべき?
A
現役歯科医師が回答今回のレビューは新生児の授乳トラブルを対象にしたものです。困りごとがないのに「念のため」で急いで切る必要は基本的にありません。発音や滑舌への影響が心配な場合は、成長を見ながら判断する場面も多いので、気になる時期にかかりつけ歯科で相談してください。焦らなくて大丈夫です。
「痛いけど我慢」を続けないで

強い乳頭の痛みや、赤ちゃんがうまく吸えず体重が増えない状態を一人で我慢し続けると、母乳育児そのものを早くにあきらめてしまうことがあります。切るかどうかは別として、授乳トラブルが続くなら早めに助産師や専門家へ相談してください。

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まとめ

※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。

参考文献

  1. 1. Campbell J. Frenotomy for tongue-tie in newborn infants. Int J Nurs Stud. 2019;91:146-147. doi:10.1016/j.ijnurstu.2018.03.022. PMID: 30001811. PubMed

出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。