手づかみ食べ(BLW)ってどうするの?
栄養は足りる?
鉄分などを補った「修正版BLW」は、スプーンで食べさせる従来法と同等の栄養がとれ、窒息(むせて詰まる事故)を増やさなかったと報告されています。歯科の立場から見ても、赤ちゃんが自分で噛みちぎる経験には大きな意味があります。
BLWって具体的にどう進めるの?
BLWは、離乳食をペーストで食べさせるのではなく、赤ちゃん自身が手でつかんで口に運ぶやり方です。目安は生後6か月ごろ、そして「支えなしでお座りできる」「食べ物に手を伸ばして口へ運べる」といった発達のサインがそろってから。スティック状のやわらかい野菜や果物など、握りやすく歯ぐきでつぶせる硬さから始めます。家族と同じ食卓で、同じような食材を一緒に食べる雰囲気づくりも大切です。
心配な「栄養不足」については、研究で使われたのは鉄分やエネルギーを意識して補った修正版でした。レバーや赤身肉、豆などの鉄が多い食材を毎食のどこかに入れておくと安心です。
歯科医が「噛みちぎる経験」をすすめる理由
前歯で食べ物を「かじり取る」動きは、ひと口の量を自分で覚えたり、舌や唇を上手に使う練習になります。丸のみを防ぐには、硬すぎるもの・ツルッと丸いもの(ミニトマトやブドウを丸ごと、ナッツ類など)は避け、必ず座って大人が見守ることが前提です。ムセと窒息は別物なので、静かに詰まっていないか目を離さないでください。
ミニトマトやブドウを丸ごと、ナッツ類などツルッと丸い・硬い食材はのどに詰まりやすく危険です。ムセと窒息は別物で、静かに詰まることもあります。必ず座らせ、大人が目を離さないことが大前提です。
前歯でかじり取る動きは、ひと口の量を自分で覚えたり、舌や唇を上手に使う練習になります。鉄分などに配慮すれば栄養も従来法と同等と報告されており、発達のサインがそろってから始めれば前向きな選択肢になります。
- 鉄分などを補った修正版BLWは従来法と栄養が同等、窒息も増やさなかったと報告
- 始めるのはお座りや手を口へ運ぶ発達サインが出てから
- 丸い・硬い食材は避け、座って見守るのが大前提
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Williams Erickson L, Taylor RW, Haszard JJ, Fleming EA, Daniels L, Morison BJ, et al. Impact of a Modified Version of Baby-Led Weaning on Infant Food and Nutrient Intakes: The BLISS Randomized Controlled Trial. Nutrients. 2018;10(6). doi:10.3390/nu10060740. PMID: 29880769. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。