赤ちゃんの歯っていつ生える?
生えないと心配?
乳歯が生える時期は地域差が大きく、最初に生えるのは下の前歯(下顎の中切歯)が多いと報告されています。生える時期には個人差があるので、多少前後してもすぐに異常とは限りません。
生える時期と順番の目安
多くの赤ちゃんでは、生後半年ごろから下の前歯(下顎の中切歯)が最初に顔を出し、続いて上の前歯、その後に奥歯や犬歯が順に生えてきます。ただしレビューが示すとおり、時期は地域や集団によってかなり幅があります。「生後6か月ちょうど」に強くこだわる必要はありません。生える順番も、まれに前後することがあります。目安は目安として、その子のペースを見守る姿勢が大切です。なお、生えはじめのころは歯ぐきがムズムズして機嫌が悪くなったり、よだれが増えることもよくあります。
「まだ生えない」——受診の目安は?
1本も生えていなくても、多くは個人差の範囲です。一般には、1歳ごろになっても全く生えてこない場合に、一度歯科で確認してもらうと安心です。全身の発育や、まれに歯そのものが作られていない(先天欠如)などの背景がないかを診ます。あわてて特別なことをする必要はありませんが、気になる時期に相談しておくと、その後の見通しがつきやすくなります。生えてきたら、ガーゼやシリコンの歯ブラシでそっとケアを始めましょう。
個人差の範囲がほとんどですが、1歳を過ぎても1本も生えてこないのに受診せず放置すると、まれにある歯の先天欠如や全身の発育の背景に気づくのが遅れることがあります。心配な時期に一度歯科で確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。
早めに一度受診しておくと、その子の生える時期・順番のクセを確認でき、余計な不安をためずにすみます。歯が生えそろう前からケアの習慣づくりを始められるのも、将来のむし歯予防に前向きに効いてきます。
- 乳歯の生える時期は地域差が大きく、最初は下の前歯が多いと報告
- 時期・順番が多少前後してもすぐ異常とは限らない
- 目安は1歳ごろに1本も生えなければ一度歯科で確認
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Muthu MS, Vandana S, Akila G, Anusha M, Kandaswamy D, Aswath Narayanan MB. Global variations in eruption chronology of primary teeth: A systematic review and meta-analysis. Arch Oral Biol. 2024;158:105857. doi:10.1016/j.archoralbio.2023.105857. PMID: 38128337. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。