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オーラルケア 2026年7月14日 読了 約4分

白い詰め物と銀歯、どっちがいいの?
寿命を論文で比較

奥歯のむし歯を削ったあと、「白い詰め物(コンポジットレジン)」と「銀歯(アマルガム)」。見た目の白さと、詰め物の長持ちしやすさは必ずしも一致しません。研究をもとに、フェアに比べてみます。
先に結論

コクランレビューでは、白い詰め物(コンポジットレジン)は銀歯(アマルガム)に比べ「壊れ・やり直し」のリスクが約1.9倍二次むし歯のリスクが約2.1倍と報告されています(確実性は低め)。ただし白い詰め物は見た目が自然で水銀を使わないという利点があり、日本では現在ほぼ白い詰め物が主流です。見た目重視なら白、長持ち最優先なら金属という整理が現実的です。

出典:Worthington HV, et al. Direct composite resin fillings versus amalgam fillings for permanent posterior teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2021 PMID: 34387873

白い詰め物 vs 銀歯 特徴の早見表

ポイント白い詰め物(レジン)銀歯(アマルガム)
見た目歯に近い自然な色金属色で目立つ
壊れ・やり直しやや起きやすい(約1.9倍)比較的少ない
二次むし歯やや多い傾向(約2.1倍)比較的少ない
削る量少なく済みやすい形をつけるため多めのことも
水銀使わない含む(研究では中毒域未満)

※日本では銀歯(アマルガム)は現在ほとんど使われず、多くのケースで白い詰め物が選ばれます。表は材料そのものの一般的な特徴です。

Q白いのが少し弱いなら、銀歯にした方がいいの?
A
現役歯科医師が回答「約1.9倍」と聞くと不安になりますが、これは確実性が低い研究結果で、しかも白い詰め物は年々進化しています。見た目・削る量の少なさ・水銀を使わない点はやはり大きな利点です。大切なのは材料選びよりも、詰めたあとに二次むし歯を作らないケア。フッ素とフロスで守れば、白い詰め物は十分に長く使えます。
数字で見る:やり直しリスクの差
出典:Worthington 2021 コクランレビュー(Cochrane Database Syst Rev)PMID:34387873。銀歯(アマルガム)を基準(1.0倍)としたときの、白い詰め物のリスク比。確実性は低め。
1.0
銀歯を基準にしたリスク
1.89
白い詰め物の失敗(やり直し)リスク
2.14
白い詰め物の二次むし歯リスク
銀歯(アマルガム)の基準リスク
1.0倍
白い詰め物:失敗リスク
1.89倍
白い詰め物:二次むし歯リスク
2.14倍
本当の敵は「材料」より「二次むし歯」

詰め物がだめになる大きな原因は、詰め物と歯の境目からできる新しいむし歯(二次むし歯)です。白い詰め物でこのリスクが高めに出たのも、境目の管理が難しいことが一因と考えられます。つまりどちらを選んでも、日々のケアを怠れば長持ちしません。

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どちらを選んでも「守り方」で差がつく

白い詰め物の弱点とされる二次むし歯は、フッ素とフロスでの境目ケアで減らせる部分です。材料の優劣だけで悩むより、詰めたあとの毎日のケアと定期健診を続けることが、結果的に「長持ち」につながります。見た目の満足と長持ちは、両立を目指せます。

まとめ

※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。

参考文献

  1. 1. Worthington HV, Khangura S, Seal K, Mierzwinski-Urban M, Veitz-Keenan A, Sahrmann P, et al. Direct composite resin fillings versus amalgam fillings for permanent posterior teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2021;8(8):CD005620. doi:10.1002/14651858.CD005620.pub3. PMID: 34387873. PubMed

出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。