歯石取り(SRP)ってどのくらい
効果あるの?
歯ぐきの中の歯石を取り除くSRP(スケーリング・ルートプレーニング)は、歯周ポケットの改善に有効と報告されています。歯周治療の基本となる土台の処置であり、まずここをしっかり行うことが重要だと考えられます。
SRPは「歯ぐきの中の掃除」
普段の歯石取り(スケーリング)が歯ぐきの上の見える部分を対象にするのに対し、SRPは歯ぐきの中、歯周ポケットの奥に入り込んだ歯石や汚れを取り除く処置です。歯周病の原因は、このポケットの奥にこびりついた細菌のかたまり。ここを物理的に除去することが治療の出発点になります。
研究をまとめた報告では、この歯ぐきの中の器具操作(SRP)は歯周ポケットの改善に有効だとされています。深くなったポケットが浅くなり、歯ぐきが引き締まる方向に向かうことが期待できるということです。歯周治療でまず勧められるのがこの処置なのは、こうした土台としての効果があるためです。
ただし注意したいのは、SRPは「一度やれば終わり」ではないということ。処置後もポケットの中には汚れが再びたまりやすく、日々のセルフケアと定期的な管理が続かなければ元に戻ってしまいます。処置後は歯間ブラシなどでポケット周りの清掃を保ち、知覚過敏が出た場合は専用の歯磨剤でケアするなど、家庭での維持がセットになって初めて効果が続くと考えられます。
歯周ポケットの奥にこびりついた細菌のかたまりは、普段の歯みがきでは届きません。ここを取り除かずに放置すると、深くなったポケットの底で炎症が進み、歯を支える骨が溶けていきます。SRPは、その進行を止める治療の出発点です。
SRPは歯周ポケットの改善に有効、と報告されています。深くなったポケットが浅くなり歯ぐきが引き締まる方向に向かうことで、その後のセルフケアや定期管理の効果も出やすくなります。処置後は歯間ブラシでポケット周りの清掃を続けましょう。
- SRPは歯周ポケットの改善に有効、と報告
- 歯ぐきの中の歯石を取る歯周治療の土台
- 効果を保つには処置後のセルフケアと定期管理が必須
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Suvan J, Leira Y, Moreno Sancho FM, Graziani F, Derks J, Tomasi C. Subgingival instrumentation for treatment of periodontitis. A systematic review. J Clin Periodontol. 2020;47 Suppl 22:155-175. doi:10.1111/jcpe.13245. PMID: 31889320. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。