インプラントのメインテナンスって
どのくらいの頻度?
定期的なメインテナンスを受けている人は、インプラント周囲炎の発症を約25%低減できたと報告されています。研究では5〜6ヶ月ごとのメンテが推奨されており、放置期間が長いほど周囲の炎症リスクが上がる傾向が示されました。
なぜインプラントも「通い続ける」必要があるの?
インプラント自体は金属やセラミックなので、当然むし歯にはなりません。ですが油断できないのが、その周りの歯ぐきと骨です。プラーク(細菌のかたまり)が溜まると、歯周病そっくりの炎症「インプラント周囲炎」が起こり、支えている骨がじわじわ溶けていきます。厄介なのは、天然の歯より進行に気づきにくく、痛みが出た頃には手遅れになりやすいこと。だからこそ、症状がなくても定期的にプロの目でチェックし、届きにくい部分の汚れを落とすメンテが効いてくるわけです。
上の研究では、メンテを継続した群のほうが周囲炎の発症が明らかに少なく、5〜6ヶ月間隔が一つの目安として示されました。もちろん歯周病の既往がある方や喫煙者は、より短い間隔がすすめられます。
メンテを空けて放置期間が長くなるほど、インプラント周囲炎のリスクが上がる傾向が示されています。周囲炎は天然の歯より進行に気づきにくく、痛みが出た頃には骨が溶けて手遅れになりがち。症状がないうちにプロの目で確認するのが肝心です。
5〜6ヶ月ごとの定期メンテを続けるだけで、周囲炎の発症を約25%抑えられたと報告されています。症状が出る前の小さな手間が、せっかく入れたインプラントを長く使うための一番おトクな投資になります。
- 定期メンテでインプラント周囲炎を約25%低減できたと報告
- 推奨間隔の目安は5〜6ヶ月ごと、リスクが高い人はさらに短く
- 家ではウォーターフロッサーや歯間ブラシで根元の汚れを落とす
※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。
参考文献
- 1. Monje A, Aranda L, Diaz KT, Alarcón MA, Bagramian RA, Wang HL, et al. Impact of Maintenance Therapy for the Prevention of Peri-implant Diseases: A Systematic Review and Meta-analysis. J Dent Res. 2016;95(4):372-9. doi:10.1177/0022034515622432. PMID: 26701350. PubMed
出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。