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高齢と歯 2026年7月12日 読了 約4分

口腔ケアで肺炎って本当に防げるの?

「口の掃除で肺炎が防げる」と聞くと大げさに感じるかもしれません。でも、これは介護の現場で実際に確かめられてきたテーマです。研究をもとに正直に解説します。
先に結論

施設の高齢者に専門的な口腔ケアを行うと、肺炎(誤嚥性肺炎)の発症や発熱・肺炎死が減ったと報告されています。口の中の細菌が減ることが背景にあると考えられています。

出典:Yoneyama T, et al. Oral care and pneumonia. The Lancet. 1999 PMID: 10465203 / Yoneyama T, et al. J Am Geriatr Soc. 2002 PMID: 11943036

なぜ口のケアが肺炎につながるの?

高齢になると、飲み込む力が弱まり、唾液や食べ物が気管に入りやすくなります(誤嚥)。このとき口の中の細菌が一緒に肺へ運ばれると、誤嚥性肺炎の原因になります。だから、口の中を清潔に保って細菌の量を減らすことが、肺炎の予防につながると考えられています。

現場のポイント

大切なのは歯だけでなく舌・粘膜・入れ歯まで含めたケア。自分で磨きにくい方には、スポンジブラシや保湿ジェルを使った介助が役立ちます。

口の中の細菌を放置すると…

飲み込む力が弱った高齢者では、口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に気管へ入り、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。口腔ケアを怠ると細菌が増え、発熱や肺炎による重い経過につながりうると報告されています。

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ケアを続けると得られること

施設の高齢者に専門的な口腔ケアを行うと、誤嚥性肺炎の発症や発熱・肺炎による死亡が減ったと報告されています。毎日のケアは、本人の負担が少ないうちから続けるほど支えになります。

まとめ

※本記事は公開されている学術論文をもとにした一般的な情報提供であり、特定の治療・製品の効果を保証するものではありません。誤嚥や発熱など気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

参考文献

  1. 1. Yoneyama T, Yoshida M, Matsui T, Sasaki H. Oral care and pneumonia. Oral Care Working Group. Lancet. 1999;354(9177):515. doi:10.1016/s0140-6736(05)75550-1. PMID: 10465203. PubMed
  2. 2. Yoneyama T, Yoshida M, Ohrui T, Mukaiyama H, Okamoto H, Hoshiba K, et al. Oral care reduces pneumonia in older patients in nursing homes. J Am Geriatr Soc. 2002;50(3):430-3. doi:10.1046/j.1532-5415.2002.50106.x. PMID: 11943036. PubMed

出典はPubMed収載の書誌情報にもとづき、バンクーバー方式(ICMJE)で記載しています。